クリームソーダを選ぶ理由。玉島の喫茶店で甘さと懐かしさに出会う
文:ぼんじゅうる珈琲
甘いものが欲しくなる瞬間
喫茶店に入ると、珈琲を頼むか、何か甘いものを頼むか。その選択肢のなかで、クリームソーダを目にしたときの気持ちはどんなものでしょう。
珈琲の香りが漂う店内で、メニューをめくってクリームソーダの文字を見つけたとき。それは「今日は珈琲じゃなくて、甘さが欲しい」という心の声かもしれません。あるいは「懐かしいものが飲みたい」という、子どもの頃の記憶を呼び起こす気持ちかもしれません。
玉島のぼんじゅうる珈琲でクリームソーダを頼むということは、その時間に何を求めているのかを自分に問い直すことでもあります。
喫茶店だからこそ選べるもの
クリームソーダは、コンビニでも、カフェチェーンでも手に入ります。でも喫茶店でそれを頼むのは、理由があるはずです。
ぼんじゅうる珈琲の店内は、木のぬくもりとオレンジ色のアクセントで落ち着いた空間になっています。カウンター席で一人で過ごすのもいいし、テーブル席で誰かと一緒に過ごすのもいい。そういう場所で、クリームソーダを前にすると、飲むという行為そのものが変わって見えます。
珈琲を飲むお客さんの横で、クリームソーダを飲む。その対比のなかで、自分はどちらの時間を選んだのか。それが明確になります。甘さを選んだ。懐かしさを選んだ。そういう決断の結果が、グラスの中にあるわけです。
ぼんじゅうる珈琲のメニューには、珈琲だけでなく、クリームソーダのような甘い飲み物も揃っています。その充実度が、喫茶店としての懐の広さを表しているように感じます。
時間帯で変わる意味
クリームソーダを頼む時間帯によって、その意味も変わります。
モーニングタイムに頼むなら、甘いものをのせた朝の始まり。モーニングセットでおにぎりやホットケーキと一緒に楽しむなら、朝食の一部として機能します。
ランチタイムに頼むなら、食事の後の一杯。カレーやバインミーの塩辛さの後に、甘さでリセットする感覚です。
午後に頼くなら、疲れた体に糖分を補給する優しさ。夕方に頼くなら、帰路に向かう前の小休止。
おなじクリームソーダでも、いつ頼むかで、その飲み物が何をしてくれるかが違うのです。玉島の喫茶店という場所で、そういう時間の使い分けができるのは、贅沢なことだと思います。
珈琲と共存する理由
喫茶店の面白さは、珈琲を飲む人とクリームソーダを飲む人が同じ空間にいることです。
ぼんじゅうる珈琲では、注文ごとに豆を挽き、ハンドドリップで一杯ずつ珈琲を淹れています。その香りが立ち込める店内で、クリームソーダのグラスが置かれる。その光景は、喫茶店という場所の多様性を象徴しています。
クリームソーダを選ぶお客さんは、珈琲の香りを感じながらそれを飲みます。珈琲を飲むお客さんは、隣でクリームソーダを飲む人を見かけます。その交差が、喫茶店を喫茶店たらしめているのではないでしょうか。
珈琲が好きな人も、甘いものが好きな人も、どちらも同じように受け入れられる場所。それが喫茶店です。
懐かしさと新しさのあいだ
クリームソーダは、昭和の喫茶店の定番メニューです。だから頼むたびに、どこか懐かしい気持ちになります。
でも玉島の喫茶店で、今このときに飲むクリームソーダは、新しい体験でもあります。古い思い出と、今この瞬間が重なる。その重なりが、クリームソーダを飲むことの意味を深くしているのです。
子どもの頃に飲んだクリームソーダを思い出しながら、大人になった今、改めてそれを味わう。そういう時間を過ごせるのは、喫茶店という場所があるからこそです。
ぼんじゅうる珈琲は、2026年7月にオープンした新しい店です。でも店内の雰囲気は、古い喫茶店の良さを受け継いでいます。そういう場所で、懐かしいクリームソーダを飲む。その体験は、昔と今を繋ぐ時間になるのではないでしょうか。
まとめ
クリームソーダを頼むのは、珈琲ではない時間を選ぶこと。甘さを選ぶこと。懐かしさを選ぶこと。そして喫茶店という場所で、そういう選択ができることの豊かさを感じることでもあります。
玉島で、そういう時間を過ごしてみませんか。
